- 2001/12/27 逆説の日本史9「鉄砲伝来と倭寇の謎」 井沢元彦 小学館
- 井沢元彦は芥川賞を受賞した「猿丸幻視行」(未読の方お勧めです)以来のファンで、この「逆説の日本史」も第1部からずっと愛読しています。
今回は織田信長の巻で、天下統一を視野に入れた「構造改革=旧来の価値観の打破」が「抵抗勢力としての比叡山焼き討ち」(仏教信仰そのものを弾圧したわけではない)の真意というところで
小泉政権との類似性を指摘するあたりがなかなか。
- 2001/12/14 「イブの七人の娘たち」 Bサイクス ソニーマガジンズ
- アフリカに「全人類の共通の母=イブ」がいたらしいというのはどうやら本当らしいですが、それではその母は?というのがよくある疑問だったりして・・・
人類の系統樹というピラミッドを上からたどるという、ごくオーソドックスながら、それだけに至極ありふれた推論しか導けない方法とはまったく逆に、
ピラミッドを逆にたどる、つまりあなたの母の母の母の・・・と母系をたどっていくと、ヨーロッパ系では7人の女性にたどりついてしまう。というスリリングな本です。
なぜ母系なのか?それはミトコンドリアという母系のみに継承されていくDNAの存在によるもので、このあたり「パラサイトイブ」(瀬名秀明)の世界が現出した感じですね。
- 2001/12/5 「ジュリエット」 伊島りすと 角川書店
- これって「○ックス○ンス」だよなぁ。ということで、種明かしになってしまった人には申し訳ありませんが、
それでも一読の価値はある、甘酸っぱいホラーです。
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